これまで経木、突板を使用した包装資材を中心に、製品開発を行ってきました。これまでも、そしてこれからも、その時代のトレンドに合わせた新材料、新製品、新用途を提案し、ユーザー様のニーズに応えていきたいと考えております。
一方で、木製品は紙や化製品に比べて単価も高く、特殊な「扱い辛さ」がある製品です。つまりは、当社で扱う製品は、それが自然なものであるが故に、「ユーザー様に理解を求める」製品と言えます。木の性質、機能、使用方法、そして値段など、天然資源を扱う際には、人が「自然」に合わせる必要があります。木材そのままの姿に良さがあり、そのまま扱うからこそ、その性質を最大限に発揮できる効果が得られます。紙や化製品による包装材に求める機能は木製包装には求められません。それが「不自然」な形になり、機能の低下を招くためです。
自然のものを扱う際には、私たち人間が自然のものを受け入れる心をもつ必要があります。それは不便であり、費用がかかります。しかし、一度、その自然を感じていただければ、その機能性、情緒性をご理解いただけるかと存じます。
代表取締役 金田久和